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電気柵に触ると数秒おきにビリッとしびれ、低周波治療器のような刺激がある。
野生動物は匂いを嗅ごうと柵に鼻を押し当てて感電し、寄りつかなくなる。動物が体当たりすれば壊れてしまう金網などに比べ、進入防止効果が高いという。
農林水産省は毎年度100億円近い予算を各都道府県に助成。
電気柵を含む進入防止柵の総延長は全国で４万～５万キロに達し、近年は年間１万キロずつ延びている。
一方、人が電気柵に触れる事故も起きている。
西伊豆町では７月、電気柵付近にいた７人が感電し、男性２人が死亡。
09年にも兵庫県の南あわじ市で農家の男性が感電死した。
２つの事故に共通するのは、電気柵が家庭用電源を使った手作りのものだった点だ。
経済産業省は、電気柵に電圧30ボルト以上の電源を使う場合
(1)漏電時に0.1秒以内で電流が遮断される「漏電遮断器」を備える
(2)一定の間隔を開けて通電する「電流制御装置」を使うことを電気事業法に基づく省令で義務付けている。
西伊豆町、南あわじ市の両事故の電気柵はいずれも漏電遮断器などを備えていなかった。
西伊豆町の事故を受け、経産、農水両省は危険を知らせる表示をすることなどを設置者に改めて要請。
業界団体「日本電気さく協議会」の宮脇豊会長もＪＩＳを満たした市販の電気柵は安全性が高い。
正しく使ってほしいと呼びかけている。
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古希のお祝い
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